不良債権処理 bad-loan write-off 2003 10 30
政府は、不良債権処理の加速と言っていますが、
私は、これに、あまり賛成ではありません。
実は、日本で、一番、不良債権を抱えているのは、どこか。
それは、おそらく、郵貯だと思います。
だから、不良債権処理を加速させると、マズイことになると思います。
数年前に、ある投資家が、深刻な顔をしていました。
数年前とは、
今からすれば、とてつもなく高金利の、郵貯の定期預金が満期になる時でした。
おそらく、みんなが、定期預金を解約すると、
郵貯は持ち堪えられないと言っていました。
私は、強引に、定期預金の継続へと、口説くはずだから、大丈夫だと言いました。
最近、金融の専門家が、郵貯の問題性を指摘していますね。
郵貯は、不良債権の固まりだから、
郵政は、民営化されると、すぐに公的資金を注入して、国有化される可能性があると。
確かに、金融庁の専門家に、郵政を、銀行並みに検査されたら、マズイことになります。
郵政が、りそな銀行のようになる可能性があります。
金融機関は、預金者から、預金を預かった場合、
そのまま、金庫にしまっておくことはしません。
それでは、金融機関の利益が稼げないからです。
そこで、預金者から預かった、お金を運用して、金融機関の利益とします。
問題は、その運用先です。
この運用に失敗すると、お金を失います。
現実問題として、郵政は、民営化できずに終わるかもしれない。
理論的には可能だが、現実問題として、むずかしい。